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発電方法いろいろ

現在日本では火力発電・水力発電・原子力発電を組み合わせることによって電力のほとんどを作り出していますが、実はこれらの発電所で発電させる原理は同じで、タービンを回すことによって発電機が回り、電気が起きるのです。これらの発電方法の違いは、タービンをどうやって回すかということ。水力発電は水流をタービンの羽にあてることによって回しますし、火力発電と原子力発電では水蒸気でタービンを回します。火力発電と原子力発電は、水蒸気を得るために水を沸騰させる方法が違うだけです。

このように、発電方法を分散させるのは、日本がエネルギー資源の乏しい国だということと関連しています。火力発電に必要な石油や石炭、原子力発電の燃料となるウランなどは、ほとんどが輸入に頼っている状態ですが、国際情勢の変化によっては価格が急騰したり貿易が途絶えたりすることもありえます。万が一そうなっても発電は続けられるように、原料は分散しておく必要があるのです。実際、現在は事故の影響もあって原子力発電所はほとんど稼働していませんが、それでも急に電力不足になったということはありません。

火力・水力・原子力という3つのエネルギーで日本はこれまで電力をまかなってきましたが、これら3つのエネルギーにはメリットもあるのですがデメリットもあり、現在そのデメリットがしてきされやすくなっています。環境保護や地球温暖化防止の面からは火力発電からの脱却も必要ですし、水力発電は発電所を作るために大規模な自然破壊が伴います。今後が期待されていた原子力発電も福島第一原発の事故以来全国的に縮小の方向に進んでおり、今後の見通しは立たない状態です。今のところ電力不足が問題になっているということはありませんが、この状態が続くと何かあったときに電気が使えないということにもなりかねません。従来の発電所では、できるだけ発電効率を高めるなどの努力を行い、少ない燃料で効率よく電気を作り出せるように工夫していくことが大切でしょう。

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