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自家発電とは

自家発電とは、電力会社から電気を購入するのではなく、自ら発電装置を設置して発電を行うことを言います。基本的には自分が使うための電気であって、売電目的で行うものではありません。以前から大きな工場やプラントの中には自家発電装置を持って、生産に必要な電力を自ら供給している企業も多く、産業用大口消費者の電力の3割程度は自家発電によって賄われているといわれます。また、非常用電源として自家発電装置を備えているところも多く、絶対に電源を維持しなければならない施設、例えば病院や放送局、中継局などは自家発電設備があるところも多いです。また、精巧なコンピュータなどを扱う業種においては、一瞬たりとも電気が途絶えてはいけない場合もあるので、そういった企業では蓄電池と自家発電を併用して確実に電気を供給し続けるシステムを採用しています。個人の場合では、自宅で使う電力を自ら発電する太陽光発電ももちろん自家発電の一種で、電力会社から電力を買わずに済んだり、停電になっても電気が使えるといったメリットがあります。以前は企業が行う自家発電の電気を電力会社が買い取るという制度はなかったのですが、法改正などにより買い取りが始まってこともあって、企業の中には自家発電設備を強化して売電収入を見込むところも増えてきました。企業にとっても、余った電気を買い取ってもらえるうえに、非常時の電源として利用できる自家発電は魅力的な存在ではあるのです。また、大きなプラントなどで利用する自家発電の場合は、火力発電や水力発電など大きな設備を必要とするものが多いのですが、設備の設置がしやすい太陽光発電の普及などにより、中小規模の企業でも自家発電を導入しやすくなりました。国や自治体も、中小企業の自家発電設備導入に助成金を出すなどの支援を行っており、計画停電の実施などで電力の安定供給が危ぶまれることもあって、自家発電を導入する企業は増えつつあります。

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